FDDとCD-ROMドライブがないノートパソコンに
Win2000をクリーンインストール


LOOX S7/60でやったやり方です。
この他にも、やり方があると思いますので、一例だと思ってください。
必要な機材:Win9X系のDOS/Vマシン、LAN環境、2.5インチ→3.5インチ変換アダプタ
ここでは、Win98の猫マシンを使っています。
2.5インチ→3.5インチ変換アダプタは、取扱説明書が付属しているものを選んだ方がいいと思います。
私は、基盤剥き出しじゃない、ミヨシDOS-2535を使いました。
680円でした。


1.Win2000 サービスパックを作成します。

サービスパックを後で適用するのが面倒なので、最新のサービスパックを適用したWin2000を作成しておきます。

HDDに適当なディレクトリを作成して、Win2000のCD-ROMから、I386のディレクトリを丸ごとそのディレクトリにコピーします。

コンマドプロンプトで、サービスパックが格納されているディレクトリに、カレントディレクトリを移動します。
cd \ディレクトリ名
サービスパック4を展開します。
W2KSP4_ja -x

サービスパックを展開したディレクトリに、カレントディレクトリを移動します。
サービスパックを展開したディレクトリ下のi386\updateに、カレントディレクトリを移動します。)
サービスパックを適用します。
update -s:展開先ドライブ番号:ディレクトリ名
ここで指定するディレクトリ名は、I386の1つ上のディレクトリになります。


2.Win98の起動ディスクを作成します。

コントロールパネル→アプリケーションの追加と削除→起動ディスク

スマートドライブを起動ディスク1にコピーしておきます。
スマートドライブは、Windowsディレクトリにあります。
smartdrv.exe


3.HDDをフォーマットします。

80GBのHDDでは、この方法は使用できません。
ノートパソコンからHDDを取り外し、2.5インチ→3.5インチ変換アダプタを取り付けて、セットします。
猫マシンは、SCSI HDDなので、DVD-ROMドライブをセカンダリマスタへ移動して、プライマリマスタに取り付けました。
一般的なIDE HDDのマシンは、CD-ROMドライブはもう必要ないので、CD-ROMが接続されているセカンダリマスタに取り付ければいいと思います。
マスタに取り付けた方が、2.5インチHDDにジャンパピンを取り付けないで済むので簡単です。
誤ってフォーマットしないようにするために、Windowsが入っているHDDは電源を抜いておきます。
Win98起動ディスクから起動して、FDISKで全領域を開放します。
続いて、2つ領域を確保します。
FDISKを終了して、Win98起動ディスクから再起動します。
2つの領域をフォーマットします。
format c:
format d:


80GBのHDDの場合。
ノートパソコンからHDDを取り外し、2.5インチ→3.5インチ変換アダプタを取り付けて、Windows2000のマシンにセットします。
メインマシンは、フルSCSIマシンなので、IDE機器が1つもないので、プライマリマスタに取り付けました。
マスタに取り付けた方が、2.5インチHDDにジャンパピンを取り付けないで済むので簡単です。
Windows2000のコンピュータの管理のディスクの管理を使って、FAT32の領域を2つ確保します。(Windows2000のFDからでは、領域を2つ作れません)
作成する領域は、ドライブC:になる部分が15GB、ドライブD:になる部分が5GBぐらいにします。(サイズを大きくし過ぎると、起動ディスクで認識できません)
ドライブD:になる部分にI386ディレクトリをコピーします。
Windows2000のインストールFDから起動して、ドライブC:をフォーマットします。(Windows2000のフォーマットでは、起動できません)


4.HDDにI386ディレクトリをコピーします。

80GBのHDDの場合は、3.で実行します。
Windowsが入っているHDDの電源を繋ぎます。
猫マシンの場合、M/BのBIOSで起動ドライブをSCSIにします。
Windowsを起動します。
I386のディレクトリを2つ目のパーティション(WindowsのHDDが1パーティションの場合はドライブE)にコピーします。
LANカードのドライバや、その他LANカードを認識するために必要なドライバもコピーしておきます。


5.Win2000をインストールする。

また、WindowsのHDDの電源を抜き、Win98の起動ディスクから起動します。
起動後、起動ディスク1をセットして、smartdrvと入力してスマートドライブを起動します。
I386ディレクトリにカレントディレクトリを移動します。
d:
cd i386
Win2000のインストールプログラムを起動します。
winnt
ファイルのコピーが完了すると、再起動を要求して来ます。
万一HDDから起動しないようにするために、Win98の起動ディスクをセットしたまま再起動します。
メモリチェックの付近で電源を落します。
HDDをノートパソコンに戻して、電源を入れるとインストールが再開します。
NTFSに変換するかどうするか聞いて来ますので、NTFSを選んだ方がいいと思います。
インストールが完了したら、LANカードのドライバを組み込んでLANに接続します。
他のマシンのCD-ROMドライブからソフトをインストールする場合、CD-ROMの自動起動は解除しておいた方がやり安いです。
他のマシンがWinNT/Win2000の場合は、
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet00X\Services\CdromのAutorun
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\CdromのAutorun
の値を"0"にして再起動する。
ControlSet00X:Xは数字

ドライブDは、一旦内容をドライブCに退避して、NTFSでフォーマット後、元に戻しておきます。
I386ディレクトリを消してしまうと、後で設定変更した時にCD-ROMを要求して来た時に困るので消さない方がいいです。
80GBのHDDの場合は、容量も残りのサイズに変更します。


6.インストール後、やった方がいいこと。

セキュリティパッチを適用します。
IE、IIS、Windows Media Player等を使用する人は、これらのセキュリティパッチも適用します。

特にノートパソコンでスタートメニューの表示が遅いとイライラしますで、スタートメニューの表示を速くします。
HKEY_CURRENT_USER\Contorol Panel\DesktopのMenuShowDelayが標準では400になっていますので、100ぐらいにして再起動します。
ここは、好みの問題がありますので、自分に合った値を見つけてください。
Win98等、MenuShowDelayのキーがないですけど、作れば同じように設定できます。

諸悪の根源の1つ、Outlook Expressを削除します。
(SP3では、IEとOEは削除できますが、完全には削除できないので以下の方法で削除した方がいいです)
レジストリを削除します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Outlook Express
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\WAB
HKEY_CURRENT_USER\Identities
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Outlook Express
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\WAB
ディレクトリを削除します。
C:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Stationary
C:\Doccuments and Settings\username\Application Data\Identities
C:\Documents and Settings\username\Local Settings\Application Data\Identities
C:\Doccuments and Settings\username\Application Data\Microsoft\Address Book
スタートメニューから、Outlook Express とアドレス帳のショートカットを削除します。
C:\Doccuments and Settings\ユーザ名\スタート メニュー
C:\WINNT\system32から、次のファイルを削除します。
msoeacct.dll
C:\WINNT\system32\dllcacheから、次のファイルを削除します。
msoeacct.dll
oemiglib.dll
C:\Program Files\outlook expressから、次のファイルを削除します。
oemiglib.dll
再起動して、f・8を押してセーフモードで起動します。
C:\WINNT\system32から、次のファイルを削除します。
inetcomm.dll
msoert2.dll
C:\WINNT\system32\dllcacheから、次のファイルを削除します。
inetcomm.dll
csapi3t1.dll
directdb.dll
msoe.dll
msoeres.dll
oeimport.dll
oemig50.exe
setup50.exe
wab.exe
wab32.dll
wab32res.dll
wabfind.dll
wabimp.dll
wabmig.exe
C:\Program Files\outlook expressから、次のファイルを削除します。
csapi3t1.dll
directdb.dll
msoe.dll
msoeres.dll
oeimport.dll
oemig50.exe
setup50.exe
wab.exe
wab32.dll
wab32res.dll
wabfind.dll
wabimp.dll
wabmig.exe
再起動して、他のユーザのレジストリ変更やファイルを削除すれば完了です。



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